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FP無料相談、なぜ無料?勧誘される?有料相談との違いや注意点も解説!

FP相談 その他

ファイナンシャルプランナー(FP)は家計とお金の専門家であり、お金に関する悩みを解決して将来の夢・目標を実現するならFPへの相談が有効な手段です。

ただ、ひとくちにFPの相談といっても、無料のものと有料のものがあります。無料ならお金がかからないため多くの人が魅力的に感じますが、一方で「なぜ無料?何か裏があるのではないか?」と気になってしまう方もいるのではないでしょうか。

本記事ではFPに相談するときの大まかな流れやFPが無料相談を実施している理由、FPの無料相談を利用するメリット・注意点をご紹介します。

監修者
監修者佐藤 拓也

全国に約800世帯、約1100名のクライアントを抱えるファイナンシャルプランナー。

家計相談や生命保険の見直し、資産運用の相談、相続・税務対策など幅広く活動し、年間200世帯以上のお客様と個別相談を行いながら、子育てにも尽力している二児のパパ。

【保有資格】
・MDRT入賞9回 ・TLC(生命保険協会認定FP) ・CFP ・IFA(証券外務員1種) ・ファイナンシャルプランニング技能士1級

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FPに相談する際の当日の流れ

暮らしとお金に関する専門家であるファイナンシャルプランナー(以下、FP)は、お金に関するさまざまな悩み相談を受けてくれます。

有料と無料の相談がありますが、いずれもFPに相談してからアドバイスをもらったり、その後のフォロー・サポートをしてもらったりする流れは大きく変わりません。

有料と無料の違いを知る前に、まずはFPに相談してからアドバイスをもらうまでの大まかな流れを知っておきましょう。

FPに対してお金に関する相談をすると、以下の流れでコンサルティングが進んでいきます。 

  1. 相談者の希望を確認
  2. FPが相談者の現状を把握
  3. FPが家計の状況を分析・評価
  4. ファイナンシャルプランを作成
  5. 実行のサポート

ひとくちにお金の不安や疑問といっても、相談者ごとに相談内容は異なります。また、どのようなゴールが理想的なのかも相談内容によって異なるため、一概に似たようなアドバイスにはなりません。

そこで、FPは顧客のお金に関する悩みを聞き出しつつ、「将来的にどのようなゴールを目指したいのか」という希望についてもヒアリングを行います。

希望のライフプランを実現させるためには、逆算して何をすれば良いかを顧客とFPが考えていくのが、ヒアリングの基本的な流れです。

希望を聞き出したあとは、相談者の現状について更に詳しく調査を行います。家族構成や収入源、年収、ローンの有無、保険の内容、資産の内容などを細かく調査され、現状からどのように改善すれば希望を達成してお金の不安をなくせるかを互いに確認していきます。

聞き出した結果から家計の無駄・無理がないか検証していき、専門的な検証のもとで希望を実現するための「ファイナンシャルプラン」が作成されます。

プランを受け渡しして終わりではなく、FPに計画の実行のサポートを頼んだり、必要であれば他の専門家につないでもらったりすることも可能です。

 

FPに無料で相談できるのはなぜ?

FPによって、相談にかかる料金体系は異なります。有料の相談以外に、無料で相談できるケースも少なくありません。

「無料で相談できるのは嬉しいけど、何か怪しい…」と気になってしまう方もいるかもしれません。ただ、決して怪しくなく、無料で相談できるのにはしっかりとした理由があります。

ここではFPに無料で相談できる理由について解説します。

 

理由①FPは相談を通じて販売した金融商品の会社から報酬を受け取るため

FPが無料で顧客からの相談に応じる理由は、決してボランティアではありません。無料で相談を受けられる理由は、相談者の顧客に対してFPから金融商品の提案や販売をするためです。

FPが顧客からの相談を受けた際に、希望するライフプランの実現に必要な金融商品が明らかになった場合は、金融商品の提案をおこないます。

例えば生命保険への加入が不足しているという診断結果が出た場合、FPが扱っている保険商品から提案がおこなわれます。顧客が同意して保険に加入すれば、保険会社からFPに紹介料といった名目のインセンティブが支払われる仕組みです

FPはお金の専門家としてさまざまな金融商品を提案してインセンティブを得ることができるため、顧客からは報酬を得なくても事業をおこなえる仕組みです。

 

理由②無料で相談に乗ることで長期的な付き合いを目指している

FPだけでなくあらゆる事業に共通することですが、安定した経営を続けるためには何度も相談・依頼をしてくれるリピーターを持つことが重要です。

FPが無料相談を実施することで、顧客の立場からすれば有料相談よりも格段に相談しやすくなります。そこで話をしてみて信頼・信用を獲得できれば、初回のファイナンシャルプランの作成だけにとどまらず、長きにわたる付き合いができるようになります。

一人でも多く長期的な関係性を築ける顧客を見つけるために、相談を無料にして利用者の心理的なハードルを下げようというのが無料相談を実施する目的の1つです。

 

理由③相談実積の数がFPのステータスになる

FPが無料で相談を受け付ける理由として、「FPとしての実績・ステータスにするため」ということがあります。

顧客が有料相談を検討しているとして、「相談実積100件超のベテランFP」と「相談0件の新人FP」なら、間違いなく前者に相談をしたくなるはずです。

まだ実績がない駆け出しのFPは、競合のFPに負けない実績を作ることが長期的に事業を続けるポイントになっています。

FPが集客の方法として利用する1つが無料相談です。相談料が無料なら、「無料なら気軽に相談してみよう」と考える顧客が一定数います。

FPにとってみれば相談に応じた件数が実績となり、実績を積み上げて顔や名前を広く知ってもらうことで有料相談も提供しやすくなります。顧客にとっては有料級の内容を無料で相談できるため、お互いにメリットがあります。

 

FPが提案するのは相談者に必要な部分のみ

「無料相談ではFPから保険や金融商品を提案される」

このように聞くと「無理に勧誘されるのでは…?」と心配になってしまうかもしれません。

実際、無料相談では相談者に保険商品や金融商品を購入してもらわなければ、FPは収益を得ることができません。

しかし、本来は必要ない商品を無理におすすめされたり、無理に加入を強要されたりといったことはありません。もし無理な勧誘をしたことで消費生活センターや日本FP協会にクレームがいくと、FPとしての活動に影響するためです。また、無理に加入を迫っても利用者と信頼関係を築くことができず、長期的に安定してFPとして活動できません。

FPは、あくまでも相談者の希望を叶えることを第一に商品提案をしてくれます。決定権は相談者にあるので、不要だと感じた保険商品や金融商品に無理に加入する必要はありません。

 

FPの有料相談と無料相談の違い

FPが提供している相談サービスには、今回紹介した無料の相談以外に、有料での相談もあります。

利用者からすると無料のほうがお得に感じますが、一概に「無料のほうが良い」と言い切ることはできません。無料・有料それぞれにメリットや特徴があるため、違いを知って自身に合ったほうを選択することが大切です。

有料と無料相談の主な違いとしては、以下の2つが考えられます。

  • ・専門性の高さの違い
  • ・商品紹介の有無 

有料のサービスは、ある特定のジャンルに特化した専門性の高いFPが提供しているケースが多いです。「お金を支払ってでも、この人に教えてもらいたい」と利用者が感じるほどの知名度や専門性を持ったFPと関われるのが、有料相談のメリットです。

もう1つは、商品や金融機関の紹介の有無の違いです。

無料相談が成り立つのは、家計を診断して「これが不足している」という結論になった保険商品などを利用者に契約してもらって、インセンティブを得ているからです。

一方、有料相談ではすでに利用者から相談料を得ているため、提携している商品をおすすめしてくることがありません。

「ライフプランに合わせた保険や投資商品の例は知りたいけど、どの商品を購入・加入するかは自分で決めたい」という方なら、有料相談の方が向いているでしょう。

 

FPに無料で相談できる内容とは

「お金の悩み」といっても幅広く、家庭ごとに悩んでいる内容が異なります。どのような質問なら答えてくれるのか、よく分からずに不安な方もいるでしょう。

ここでは、FPに対して、どのようなお金の悩みを相談できるのか、一例をご紹介します。FPによっては専門領域がはっきり決まっているケースもありますが、顧客の悩みの分野に強いFPを紹介してくれることもあるので気楽に相談してみましょう。

 

家計の見直し

FPに相談できる代表的なお金の悩みとして、「家計の見直し」があります。ひとくちに家計の悩みといってもさまざまな悩みがありますが、FPの無料相談なら以下のような悩みに対して答えてもらえるでしょう。 

  • ・赤字になっている家計の見直し方法
  • ・将来の子どもの学費の貯め方
  • ・片方の親に万が一のことがあったときにどうやって家族を養えるか
  • ・将来の目標(家の購入や家族旅行など)を達成するために何をすればいいのか など

単に「節約しましょう」「貯金をしましょう」ではなく、プロのFPの知見を活かして、家計収支に対する具体的なアドバイスを受けられるでしょう。

必要に応じて保険商品や金融商品の提案もしてくれるので、お金をかけずに家計の見直しを1回で終わらせることも可能です。

 

資産運用による老後資金の準備

FPの相談では、相談者が目指す目標やライフプランを実現させる、具体的な方法について提案してくれます。

例えば「老後資金」。2019年には金融庁の「老後30年間で約2000万円が不足する」という試算に端を発した老後2,000万円問題がニュースで大きな話題になったことからも分かる通り、老後資金の関心度は高いです。

ライププランと収入を比較した結果「今の収入では老後を過ごすのに●万円不足する」という診断になったとします。その場合は、FPから、改善方法のアドバイスに加え、効率的に資産運用を狙える金融商品を紹介してもらうことも可能です。

ひとくちに資産運用といっても、金融商品は株・投資信託・債券・外貨預金など多岐にわたります。マンション経営、コインパーキング、太陽光発電などの不動産投資といった選択肢もあり、自分だけでは最適な金融商品が分からないかもしれません。

FPに相談することで自分に合う金融商品の種類まで解説してもらえます。

 

住宅資金の準備・住宅ローンの見直し

人生には多くのお金を必要とするタイミングがいくつかあり、なかでも「結婚資金」「教育資金」「住宅資金」は人生の三大支出と呼ばれます。とりわけ住宅の費用は高額になることが多く、ローンを組むにしても早いうちから準備を進めることが大切です。

FPに相談することで、「希望の金額の家を希望する時期までに手に入れられるか」といったことが明らかになります。また、無理なく返済できる住宅ローンの金額はいくらか、頭金をいくらすれば良いかといったことも相談可能です。

また、住宅ローン選びもFPに相談できます。ひとくちに住宅ローンといっても金融機関によって金利のタイプ(変動金利・固定金利)や金利水準はさまざまです。FPなら相談者の予算を踏まえ、住宅ローン選びをサポートしてくれるでしょう。

 

教育資金の準備

人生の三大支出のなかでも、住宅と並んで多くのお金が必要になるのが「教育資金」です。

現在は高校無償化の制度導入によって、多くの家庭では高校まで無理なく進学させられるでしょう。問題は、高額な入学金や学費が発生する「大学の教育費用」です。

なかでも私立の大学に通うと、国公立よりもかなり高額なお金がかかります。

日本政策金融公庫「令和3年度「教育費負担の実態調査結果」によると、国公立の在学費用が1年あたり103.5万円のところ、私立文系では152.0万円、私立の理系では183.2万円もかかります。

出典:日本政策金融公庫|令和3年度「教育費負担の実態調査結果」

 

FPに相談すれば、「子どもが大学に行くまでに額費を貯金したい」といった悩みに対して、もっともお金がかかりやすい大学入学までの貯金プランを考えてもらえます。

 

相続・贈与の相談

相続や贈与も、FPに相談できる一大テーマの1つです。「子ども・孫に資産を残したいけど、相続税の負担をかけたくない」といった相談もFPは受け付けています。

相続や贈与は、相続税や贈与税が発生する可能性があり、できる限り税金を節約しながら効果的に相続・贈与するには、専門的な知識が求められます。

相続や贈与に強いFPがいれば、早い段階から準備を進められるので心強いはずです。特に、両親が会社を経営していて、子どもに事業承継する場合は、しっかりとした相続対策が必要になってきます。

 

FPに無料相談することのメリット

FPに無料相談すると、これまで一人で悩んでいたお金の悩みがすんなりと解決することも少なくありません。

ここでは、FPに無料相談することのメリットをまとめました。

 

数多くの商品から最適な商品を提案してもらえる

無料のFP相談を利用することで、ライフプランに合った保険商品や金融商品を紹介・提案してくれる点がメリットです。

お金に関する知識や保険・投資商品に関する知識を身につけるなら「書籍を購入して勉強する」「セミナーに参加する」などさまざまな方法があります。ただ、勉強できるのは世間一般的な内容が多く、自分の家庭の状況に合わせた商品やライププランを考えるのは大変です。

FP相談を利用すると、プロの知見を活かして家庭に合う最適なライフプランや金融商品を紹介してくれます。自分で解決しようと長年勉強したりセミナーに参加したりしてきた悩みが、1回の無料相談で解決する可能性もあるでしょう。

保険相談はどこがベスト?FP、保険会社、保険ショップを徹底比較

お金をかけずに納得いくまで相談できる

FPが開催する無料相談会に参加することで、お金をかけずに納得できるまで将来の老後資金や教育資金、毎日の生活費のやりくりなどの不安点を相談できます。

有料相談で「相談1回●分あたり●円」といった料金設定では、何度も相談するとコストがかかって、気になっていることを最後まで聞けないかもしれません。

その点、無料相談なら何度質問しても無料です。FPが提案してくれる保険商品や金融商品の必要性をしっかり理解したうえで、加入・購入をするかどうかを考えることができます。

 

FPに無料相談することの注意点

FPに無料で相談することでお金をかけることなく、家計や将来のお金に関する不安を解消できる可能性があります。ただ、一方で有料の相談の方が適しているケースもあります。

ここでは、FPによる無料相談に応募することの注意点をまとめました。お金がかからないというメリットだけでなく、注意点になる部分も理解してから相談しましょう。

 

複数の商品に加入することになるかもしれない

FPの無料相談では、単に「おすすめの保険商品を紹介してくれる」というわけではありません。

現状の家計を改善して将来のライフプランの希望を実現させるために、必要な保険や金融商品まで総合的に見直しをしてくれます。

例えば保険の内容を見直したとき、加入する保険は1つだけとは限りません。保険には以下のような種類があり、無料相談の結果次第では複数の商品をおすすめされる可能性もあります。 

【死亡保険】
定期保険
収入保障保険
終身保険
低解約返戻金型終身保険
【生存保険】
学資保険
個人年金保険
【生死混合保険】
養老保険

無料相談の質の高さはFPの質に左右される場合がある

FPの無料相談でアドバイスされる内容の良し悪しは、相談する会社の信用度やFPの質によって左右されます。信頼できる会社かつ優秀なFPが多く在籍している相談先かを確認したうえで相談することが大切です。

例えば、相談したい会社に在籍しているFPの保有資格や得意分野を調べておくのは相談先を見極めるうえで大切です。資格を確認することでそのFPの知識量を知ることができるだけでなく、そのような難関資格を持つFPが多く在籍している会社なら信頼度も上がるでしょう。

また、FPの分野は幅広いため、FPごとに得意分野があります。自身が相談したい内容に強いFPが多く在籍していることを確認すれば、安心して無料相談に申し込めるはずです。

 

まとめ

FPが無料で相談を実施している理由は、相談者が保険などの提案商品に加入してくれることで、提携企業からインセンティブを受け取れるためです。そのほか「駆け出しFPの実績のため」「信頼してもらって長期的な相談につなげるため」といった狙いがあります。

おすすめされる商品が提携先の商品に限定されるなどの注意点はあるものの、ライフプランの相談についてのアドバイスは的確におこなってくれます。

お金を使わずにライフプランを見直す手段として、FPの無料相談をぜひご活用ください。

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