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資産運用の王道とは?FPが解説する投資初心者におすすめの投資方法

投資初心者におすすめ!資産運用の王道とは? 資産運用

若い世代を中心に、投資を始める人が増えています。しかし、これまで投資をしたことがないという人の中には、「投資で大きく損したらどうしよう」と不安に思う人もいるかもしれません。

 しかし、投資について正しく理解し、税金面で優遇措置のある制度を活用することで、より効率良く資産を運用できる可能性があります。

 今回は、投資の概要や投資を始めるメリット・デメリットを解説した上で、投資初心者でも実践できる資産運用の方法をご紹介します。過去に投資の経験がない人こそ、この記事を参考にしながら投資を始めてみてはいかがでしょうか。

監修者
監修者増田 諒

全国に約900世帯、約1,300名のクライアントを抱えるファイナンシャルプランナー。

年間100世帯を超える個別相談を行いながら、「ライフプランニング」「資産運用」「保険」「確定申告」「住宅ローン」「相続」等のテーマのセミナーで人気講師を務める。

【保有資格】
・MDRT入賞7回 ・TLC(生命保険協会認定FP) ・CFP ・IFA(証券外務員1種) ・ファイナンシャルプランニング技能士1級 ・宅地建物取引士 ・貸金業務取扱主任者

投資とは?どんな種類がある?

「投資」という言葉に否定的なイメージを抱いていませんか。「投資は怖いものだ」という人もいますが、果たして本当にそうなのでしょうか。

 まずは投資とは何かということから確認しましょう。

 

投資の概要

もともと、投資とは将来の利益を見込んで資金提供することをいい、利益を期待して投資信託や株を購入することが投資です。投資は、銀行預金と異なり元本が保証されていないほか、投資時には利益が確約されていない点が特徴といえます。

 しかし、投資を中長期的に行うことで複利効果が得られ、投資期間が長くなればなるほど複利効果が大きくなる点も知っておきましょう。

 

投資と投機の違い

投資にマイナスのイメージを抱いている人の中には、投資と投機を混同している人もいるかもしれません。投資は、さまざまな資産に投資した上で長期間保有し、利益を狙う手法をいう一方で、投機は短期間でより大きな利益を狙います。

 投機の多くは、相場の変動を利用して利益を得る取引で、相場次第では大きな損失が発生するリスクがあります。このように、投資と投機では意味が全く異なるという点を理解してください。

 

投資を始めるメリットとは?

積極的な資産運用はせず、銀行預金という形で貯蓄している人も多いですが、投資を始めるメリットはいくつもあります。

 ここでは、投資を始める3つのメリットを以下で解説します。

 

効率良く資産形成ができる

超低金利時代とも言われる現代は、銀行にお金を預けたとしても利息はほんのわずかです。また、インフレが進行していると現金の価値が徐々に下がってしまいます。

 しかし、投資であれば銀行預金よりも高い利回りで運用できる金融商品も多く、効率良く資産を形成することが可能となります。

 

株主優待など金銭以外のリターンがあることも

例えば、株式投資の場合、所定の株数以上を持っていれば株主優待を受け取れる場合があります。株主優待には投資先企業の商品や商品券などがあり、利用頻度の高い企業の株の購入もおすすめです。

 

自分自身でリスクとリターンを考慮できる

自分でリスクとリターンを確認できる点も、投資を始めるメリットといえます。投資対象となる金融商品はいくつもあり、リスクが低いものから高いものまでさまざまです。

 そのため、投資初心者であればリスクの低い金融商品から投資をスタートさせ、投資への理解や知識が深まれば徐々にリスクの高い商品を選ぶことも検討しましょう。なお、一般的にリスクが高い金融商品ほどリターンは高く、リスクと共にリターンも確認しておくと安心です。

 

投資を始めるデメリットとは?

投資を始めるメリットを知ると、「いますぐ投資を始めよう」と思う人もいるかもしれません。しかし、投資のメリットだけを知った上で投資をスタートさせるのは非常に危険です。投資にはデメリットもあり、特に元本割れリスクがあることは必ず理解する必要があります。

 

元本割れするリスクがある

投資は、必ず利益を出せるものではありません。投資先の企業の経営状況によっては、株価が購入時よりも下がる可能性もあります。そのため、投資時は投資先の企業や金融商品を正しく理解し、一度にまとまったお金をつぎ込むといったことは避けてください。

 

短期間では思うような運用成果が出ないことも

先述の通り、短期間で利益を得ようとする投資方法の多くを投機といい、投資は短期間で利益が出ないことも知っておきたいものです。短期間で確実に利益が出ると謳う投資方法は相当リスクが高く、中には投資詐欺のようなものが含まれている可能性もあるため注意が必要です。投資初心者は長期目線での投資を心がけることが大切です。

 

主な投資商品の種類とは?

投資を始める前に、主な投資商品を理解することは非常に重要です。投資商品ごとに特徴が異なりますので、ご自身の考えや資産状況に応じた投資商品を選びましょう。

 

株式

企業が資金調達のために発行した株を購入し、差額利益を期待する投資商品が株式です。企業の株価は業績や景気によって常に変動しており、保有し続けることで配当や株主優待を得ることもできるでしょう。

 

投資信託

多くの投資家から集めたお金をもとに、運用の専門家(運用会社)が投資家に代わって運用する金融商品を投資信託といいます。資産規模が非常に大きく、日本国内・国外の株や債券等といった投資対象に分散投資が可能です。

 

外貨預金

ドルやユーロといった外貨による預金で、預けたお金に利息が付きます。お金を預け入れ時と引き出し時に、それぞれ円から外貨、外貨から円に換金する必要があり、その都度為替手数料がかかります。また、為替の変動を受ける点が特徴です。

 

債券

国や企業といった発行体が、投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券のことを債券といいます。債券には満期があり、償還日には額面金額が払い戻され、投資家は最終的に、当初投資した債券の額面金額と利子の双方を得ます。

 

「有事の金」と呼ばれることもある金は、世界共通の価値で扱われている投資商品です。金は埋蔵量に限りがあるため、金を購入したい人が増えると金の価値が上昇します。なお、金の取引は米ドルで行われており、日本における金の価格は為替相場に応じて変動します。

 

REIT(不動産投資信託)

投資家から集めた資金で不動産に投資し、賃貸料収入や物件の売買益を原資として投資家に配当する商品をREIT(不動産投資信託)といいます。投資家は、REITを通じて間接的に不動産のオーナーになることができ、不動産投資よりも少額で始められる点がメリットです。

 

生命保険(円建て・外貨建て・変額)

預けたお金を運用して増やす、という意味では一部の生命保険も投資商品ということができるでしょう。生命保険には円建てや外貨建て、変額保険といった商品があり、保険期間や保障額を自由に設定できる点が特徴です。ですが、払込期間中や始めて間もない生命保険は、中途解約すると多くの場合で損失を被るため注意が必要です。

 

分散投資とは?投資の基本を知ろう

投資について調べてみると、分散投資について言及している記事やコラムを多く見かけるようになり、「分散投資」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。仮に1つの金融商品に全資産をつぎ込んでしまうと非常にリスクが高くなります。そこで、リスクを小さくするために有効な手段が分散投資です。

 

分散投資の概要

さまざまな投資対象を選んだり、投資するタイミングを分けるなど、各種リスクをできるだけ小さくさせてより良いパフォーマンスを狙う投資方法を分散投資といいます。

 複数の資産に、購入するタイミングを分けて投資することで、より安定的な収益を得ることができ、投資初心者ならぜひ実践したい投資方法といえるでしょう。

 

分散する対象

分散する対象は金融商品(資産)だけではありません。ここでは、分散すべき3つの対象を解説します。

 

・地域

日本国内と国外、先進国と新興国など、地域の分散も有効です。

 

・時間

一度に全資産を投資に回すと、相場や運用の影響が大きいです。そのため、毎月決められた日に金融商品を購入して積み立て、時間(タイミング)をずらすことでさらなる分散効果が見込めます。

 

・資産(商品)

株式一辺倒の投資では、市況や業況に大きく左右されます。できるだけ投資におけるリスクを小さくするためにも、株式だけでなく債券・投資信託・保険・預貯金といった幅広い資産(商品)を活用しながら資産を増やしていきましょう。

 

初心者におすすめ!資産運用の王道とも呼べる投資方法3

投資ビギナーが活用したい制度として、つみたてNISAiDeCoなどがあります。これらの制度は税金面で優遇されており、より効率の良い資産形成ができます。

 資産運用の王道とも呼べる投資方法を以下で3つご紹介します。

 

つみたてNISA

少額からの長期・分散・積立投資をサポートする制度の1つにつみたてNISAがあります。手数料水準が低く、長期投資に適した銘柄が選定されている点が特徴です。年間40万円を限度に、投資信託を活用した資産形成ができます。

 

iDeCo及び企業型確定拠出年金

iDeCoと呼ばれる個人型確定拠出年金や企業型確定拠出年金は、拠出した掛け金を運用し、運用益の合計額で将来の給付額が決まる年金制度です。また、例えばiDeCoの場合は、個人が拠出した掛け金の全額が所得控除になるといった税優遇が活用できます。

 コツコツと老後資産を効率よく積み立てたいという人に最適な制度といえるでしょう。

 

積立投資信託

毎月一定の金額で投資信託を継続的に購入する手法を積立投資信託といいます。毎月自動で積み立て、購入するタイミングを分散することで購入価格を平準化してリスクを抑えるドルコスト平均法の仕組みを利用できます。

 ドルコスト平均法では、安いときにより多くの口数を買えるため、金融商品の価格の変動に一喜一憂する必要はありません。

 

投資における注意点を押さえよう

投資にはリスクがあることを理解している人は多いものの、投資を始める際に確認しておくべきことはたくさんあります。投資を始める際は、金融商品のリスクだけに着目するのではなく、注意点にも着目しましょう。

 

①投資の目的を決める

やみくもに投資を始めることは、長期投資においては大きなデメリットになりがちです。目的や目標がなく投資を始めると、損が出た時点で売却してしまうなど、長期目線での投資が難しくなるかもしれません。

 

そのため、「教育資金の一部を投資・運用で準備したい」「投資の仕組みを活用しながら老後資金を貯めたい」といったように目的を決め、安易な損切りは避けましょう。

 

②分散投資を心がける

先述の通り、分散して投資することで投資におけるさまざまなリスクを軽減できます。投資や資産運用の世界では、「卵を1つのかごに盛るな」ということわざがあります。1つのかごに全ての卵を盛っておくと、かごを落としたときに全ての卵が割れてしまいます

が、卵を複数のかごに分けて盛ることで、仮に1つのかごを落としたとしても他のかごに盛っている卵は割れずに済みます。

 このことから、投資においては性質や値動きが異なる複数の投資商品を活用した運用により、より安定的に資産を築く分散投資が推奨されています。

 

③投資にはリスクがあることを確認する

繰り返しになりますが、投資にはさまざまなリスクがあります。「暴落したらどうしよう」と、価格変動リスクばかり気にする人もいますが、投資におけるリスクは価格変動リスクだけではありません。

 投資における代表的なリスクは以下の通りです。

 

・信用リスク

株や債券の発行体(国や企業)が財政難に陥ったり、経営状況が悪化することで、債務不履行(デフォルト)が起こる可能性があります。債務不履行となると、当初決められていた条件での支払いが難しくなり、最悪の場合は投資元本が償還されないケースもあります。

 

・価格変動リスク

売却時の価格が、購入時の価格よりも下がっているのか上がっているのか確実ではないことを価格変動リスクといいます。価格が変動する金融商品の代表例が株式で、購入するタイミングによっては、購入してから徐々に株価が下がっていくということは珍しくありません。

 

・流動性リスク

売買が極端に少ないために取引が成立せず、保有する金融商品を売却したいのに売れないリスクが流動性リスクです。また、即座に換金しづらいといった意味で「流動性が低い」と表現することもあり、商品次第では希望するタイミングでの売却や換金が難しいことも想定しておきましょう。

 

・為替変動リスク

為替変動リスクとは、日本ではなく外国の金融商品に投資し、換金時に為替レートの変動で生じる為替差損益が確実ではないことをいいます。購入時より円高になると、円での手取り額が減り為替差損が生じるという点は覚えておいてください。

 

・金利変動リスク

投資における代表的なリスクには、金利変動リスクもあります。金利の変動によって資産の価値が変動する可能性を指し、特に債券は金利変動の影響を大きく受けやすいいです。

 

④余剰資金の範囲で投資する

一攫千金を目指して、貯蓄を全て投資に回すことは絶対に避けましょう。また、生活に必要なお金までも投資に回してしまった場合、運用次第では生活資金を全て失ってしまうかもしれません。

 まずは、投資によって損が生じても生活に影響が出ない余剰金でスタートし、資産の増加に伴って投資額を増やすなど、貯蓄状況や投資経験に応じた投資を実践することが大切です。

 

長期分散積立投資でお金をしっかり育てよう

銀行にお金を預けても利息がほとんどつかず、さらに物価が上昇している昨今は投資による資産形成の重要性が高まっています。投資にはさまざまなリスクがあるものの、長期分散投資を実践することでリスクを小さくし、より安定した資産運用が可能です。

 なお、投資を行う際には、家計や貯蓄状況を鑑みる必要があり、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談することも考慮しても良いでしょう。無理なく継続できる金額から、ぜひ投資を始めてみてください。

 

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