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家計簿のつけ方をFPが解説!初心者でも続く簡単な家計管理方法とコツを紹介

家計簿 その他

物価や光熱費の高騰により、家計の負担は増え続けています。家計の支出状況を記録し節約につなげる手段として役立つのが、家計簿です。家計の支出を記入することで無駄な買い物をしていないかをチェックでき、お金の使い方を見直せます。しかし家計簿を活用して節約や貯蓄額をアップさせるには、正しいつけ方を理解することが大切です。

そこで本記事では、家計簿の基本的なつけ方や自分に合った記入方法の見つけ方を解説します。初心者でも家計簿を長くつけ続けるためのコツもまとめているので、家計簿をはじめようと考えている人はぜひ参考にしてみてください。

監修者
監修者佐藤 拓也

全国に約800世帯、約1100名のクライアントを抱えるファイナンシャルプランナー。

家計相談や生命保険の見直し、資産運用の相談、相続・税務対策など幅広く活動し、年間200世帯以上のお客様と個別相談を行いながら、子育てにも尽力している二児のパパ。

【保有資格】
・MDRT入賞9回 ・TLC(生命保険協会認定FP) ・CFP ・IFA(証券外務員1種) ・ファイナンシャルプランニング技能士1級

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家計簿の種類

家計簿アプリ

家計簿には、手書きタイプ・Excelなどの表計算ソフト・アプリの3種類があります。家計簿によく使われるのは手書きタイプですが、表計算ソフト・アプリは手軽に記入でき、集計の手間が少ないのが魅力です。家計簿ごとの特徴をご紹介するので、無理なくつけ続けられるよう自分に合ったタイプを選んでください。

手書き

家計簿として定番なのは、ノートなどに手書きするタイプです。費用項目などがすでに印字された市販品が販売されており、収支の金額を記入するだけで家計簿をつけられます。ノートに自分で枠や費用項目を記入し、家計に合わせたオリジナルの家計簿をつくれるのも魅力です。手書きの家計簿には、実際に手を動かして収支を書き出すことで家計の状況を把握しやすくなるというメリットもあります。ノートの余白に、気づいたことや次週の買い物に役立てたいことなどをメモ書きしておくのもよいでしょう。手書きの家計簿は毎日もしくは週ごとに記入する必要があるため、手帳や日記をつける習慣がある人に向いています。

Excelなどの表計算ソフト

普段からパソコンを使う機会が多い人は、Excelなどの表計算ソフトを家計簿として活用するのがおすすめです。WEB上にはさまざまな表計算ソフト用の家計簿テンプレートが公開されており、自分で費用項目や数式などを設定しなくとも入力できます。表計算ソフトを使えば支出の集計が簡単に可能なため、前月との比較や費用項目ごとの金額など家計の状況を分析しやすくなります。

アプリ

最近では、家計簿をつけられるアプリも増えてきています。レシートを撮影するだけで自動入力できる、クレジットカードや銀行口座と連携することで支出を管理できるなど、機能はさまざまです。家計簿アプリは、手書きや表計算ソフトに比べてスマートフォンだけで入力が完了するため手軽にはじめられるほか、毎月の支出や費用項目ごとの金額が自動でグラフ化されるアプリもあり、使い勝手に優れています。ただしスマートフォンだけで完結する分、万が一紛失した場合は情報が漏洩する可能性があります。スマートフォン本体のセキュリティをしっかり設定するのはもちろん、家計簿アプリ自体も安全性の高いものを選びましょう。

家計簿の基本的なつけ方

家計簿をはじめたいけど、つけ方がわからないという人も多くいます。自分に合う家計簿の種類が決まったら、次は基本的なつけ方をおさえましょう。家計簿をつける手順は、以下のとおりです。

<家計簿をつける手順>

  • 手順項目ごとの予算を決める
  • 手順家計簿に支出を記録する
  • 手順③1ヵ月ごとに記入内容を確認する 

各手順の作業内容を詳しく解説するので、家計簿をつけはじめる前にしっかり理解しておきましょう。

項目ごとの予算を決める

はじめは、費用項目ごとの予算を決めましょう。家計簿に記入する費用には、毎月一定額の支出が発生する固定費と、食費など毎月の金額が変わる変動費があります。家計簿をつける準備が整ったら、まず固定費を記入します。家賃や住宅ローン費・水道光熱費など支払いが確定している費用のほか、貯金として天引きする金額もあらかじめ記入しておいてください。変動費は、食費は〇〇円・日用品費は〇〇円など項目ごとの予算をおおまかに決めます。予算を設定することで節約意識が高まり、使いすぎを防げるでしょう。

家計簿に支出を記録する

次に、レシートを見ながら家計簿に支出を記録します。記入はレシートを溜めないためにも毎日やるのが理想的ですが、時間を取るのが難しい場合は2〜3日ごとや週末とまとめて行うのもOKです。せっかく家計簿をはじめてもつけるのが嫌になっては意味がないので、自分のペースで続けるようにしましょう。1週間分の記録ができたら、週ごとの支出をまとめてください。

1ヵ月ごとに記入内容を確認する

1ヵ月分の記録ができたら月の支出総額を計算し、家計の分析を行います。月のはじめに設定した予算内に収まっているか、無駄な支出がなかったなどを確認しましょう。予算をオーバーした費用項目は、予算に設定した金額が適切だったかもあわせてチェックしてください。無駄な支出が多い場合は、費用項目ごとに節約方法を考えます。例えば、食費は外食の頻度を減らす、通信費は格安プランの携帯電話に切り替えるなどすれば支出を抑えられます。家計簿は毎月振り返りを行い、支出が抑えられるようになったら貯金額を増やしていくとよいでしょう。

家計簿に記入する費用項目

家計簿に記入する費用項目は、固定費・変動費の2種類です。固定費は毎月かかる費用が決められている支出で、変動費は月によって金額が変わる支出を指します。家計簿をつける際には支出をしっかり把握することが大切になるため、固定費・変動費の区分を理解し、家計の状況を確認しましょう。

固定費

固定費の主な費用項目は、水道光熱費・住居費など以下のとおりです。

固定費の主な項目 具体例
水道光熱費 水道代・電気代・ガス代など
住居費 家賃・住宅ローンなど
通信費 インターネット料金・スマートフォン利用料金・宅急便料金など
保険料 生命保険料・医療保険料・自動車保険料など
教育費 学費・教材購入費・塾などの習い事費用など

変動費

変動費の主な費用項目には、食費・日用品費など以下のものが挙げられます。食費と日用品を同じ場所で購入することが多い場合は、項目を分ける手間を減らすためどちらかにまとめて記載するのも1つの方法です。

変動費の主な項目 具体例
食費 食材購入費・外食費など
日用品費 洗剤・ティッシュペーパー・キッチン用品など
医療費 通院費・入院費・医薬品購入費など
交通費 電車やバスの運賃・ガソリン代など
娯楽費 イベント参加料など趣味に使う費用
交際費 飲み会代・結婚式のご祝儀など

タイプ別おすすめの家計簿記入方法

家計簿には手書き・表計算ソフト・アプリといった種類だけでなく、記入方法にも違いがあります。家計簿をつけることで家計の支出をどこまで細かく把握したいのか・家計簿をつける時間を確保できるかなどによって異なるため、自分の性格や目的に合わせた記入方法を選びましょう。今回は、タイプ別におすすめの記入方法を3パターンご紹介します。

1.金額だけを記入する

毎月の支出額をざっくり知りたい人には、費用項目を分けずに金額だけを記入する方法がおすすめです。作業はレシートを見ながら金額を書いていくだけのため、家計簿をつけるのが苦手な人でも手軽にはじめられて長続きしやすいでしょう。フォーマットにはきちんとした家計簿を準備しなくとも、手帳やカレンダーを家計簿用にして金額を書き込んでも問題ありません。 

2.項目ごとに細かく記入する

家計の状況をしっかり分析したい人には、項目ごとに細かく金額を記入する方法が適しています。食費・通信費・水道光熱費など項目ごとの金額を確認できるため、どの項目の支出が大きいか・思っている以上にお金を使いすぎている項目はないかのチェックが可能です。家計の状況を見直すことで、節約すべき支出を把握できるでしょう。収入は十分あるのに貯金が増えない・節約したいがどの支出を抑えればよいのか分からないというときにも効果的です。

3.レシートを残して記録する

家計簿をつけたいけど時間の確保が難しい・つけるのを忘れてしまいそうという人には、レシートを残して記録する方法がよいでしょう。家計簿へのつけ方は、ノートなどにレシートを貼っていくだけと簡単です。週末に1週間分のレシートを見直し、無駄な買い物をしていないかチェックします。レシートで買い物内容を振り返ることで商品の買いどきの価格を掴め、高いときの購入を避けられるというメリットもあります。レシートを撮影するだけで支出を自動記録・集計できる家計簿アプリもあるため、レシートを残しておくのが面倒・ひとまず家計簿をつけはじめたいという場合にもおすすめです。

初心者でも家計簿を長くつけ続ける5つのコツ

せっかく家計簿をつけはじめても、途中でやめては意味がなくなってしまいます。特に初心者や過去に断念した経験がある人が家計簿を無理なく継続するためには、いくつかコツが必要です。今回は、家計簿を長くつけ続けるためのコツを5つご紹介します。家計簿を習慣化できるよう、ぜひ参考にしてみてください。

1.家計簿をつける目的を決める

目的や目標がないまま家計簿をつけはじめると、だんだん記入が面倒になるなどモチベーションが低下し長続きしなくなってしまいます。家計簿をつけることがただの作業にならないよう、「1年間で〇〇円貯金する」といった具体的な目的を決めましょう。家計簿をつける目的を明確にすることでモチベーションがアップし、継続しやすくなります。はじめのうちは月ごとなど短期間で達成できる目的を決め、家計簿を記入する習慣が身についたら1年と長期的な目的を設定するとよいでしょう。

2.自分に合う家計簿・記入方法を選ぶ

家計簿を無理なく続けるためには、自分に合う家計簿の種類や記入方法を選択することが大切です。例えば、家計簿をつける時間をゆっくり取れない人が費用項目を細かく設定した手書きタイプを使用すると、書くのが億劫になり長続きしなくなってしまいます。自分に合う家計簿を選ぶには、いくつか家計簿のタイプ・記入方法を試すのがおすすめです。手書きタイプが好みの人は市販品を使ってみて、合わなければノートに枠などを書いてオリジナルの家計簿を作るとよいでしょう。表計算ソフトも同様にWEB上で使いやすいと思うフォーマットを探すほか、自作することも可能です。アプリはさまざまな種類があるため、自分がつけやすいと感じるもの選びましょう。

3.記録する支出項目をシンプルにする

「せっかく家計簿をつけるなら費用項目を細かく書きたい」という人も多いですが、特に初心者は内容にこだわりすぎると家計簿をつけることが負担になり、長続きしなくなってしまいます。慣れるまでは、費用項目をシンプルにするのが長くつけ続けるためのコツの1つです。記入する費用項目は金額が大きくなりがちな食費(+日用品費)・住居費・通信費・娯楽費など5項目程度にし、その他の出費は支出として一括りにして書きます。ひとまず1ヵ月の支出を知りたいという場合は、固定費・変動費と大きくまとめるのもおすすめです。家計簿をつける習慣が身についたら費用項目を増やし、より詳しく家計の状況をチェックしていきましょう。なお、月末に家計簿の見直しをしていると銀行の残高と合わないといった収支のズレが生じる場合がありますが、はじめのうちはそこまで気にしなくてOKです。まずは、家計簿への記入を継続することを意識してください。

4.レシートや明細書を入れる袋を用意する

家計簿を毎日つけるのが難しい場合は、レシートや明細書を入れる袋を用意するのがおすすめです。いざ家計簿をつけようと思っても、レシートや明細書がすぐに見つからないとスムーズに記入をはじめられず面倒に感じてしまいます。レシートをまとめておけば、週末や月末に家計を分析する際にも無駄な買い物をしていないか見直しがしやすくなります。 

5.家計簿をつけるタイミングを決める

家計簿を長くつけ続けるためには、1日の中でつけるタイミングを決めて習慣化させましょう。「就寝前に1日の支出を記入する」「買い物が終わったらすぐにレシートをアプリに記録する」などタイミングを決めて、生活にうまく取り入れます。家計簿を毎日つけるのが難しい場合は、日曜日の夜に平日・休日分のレシートをまとめて記入するのも1の方法です。つけ忘れが心配な場合は、レシートを保管する場所を決める、利用履歴が残るクレジットカードなどのキャッシュレス決済を活用しましょう。

家計簿をつけるメリット

家計簿には1ヵ月の支出額や支出の内訳を記載するため、支出の偏りやお金の使い方のクセなどを知れます。収入に対する支出の割合が多くないかも確認でき、節約への意識を高められるのもメリットです。家計の支出状況をしっかり確認することで無駄遣いを抑えられ、貯金額アップにもつながります。「1年後に〇〇円貯めたい」など自分の目標を実現するためにも、家計簿を活用しましょう。

クレジットカード支払い分の家計簿のつけ方

クレジットカード支払分はまとめて口座から引き落とされるため、家計簿にいつ記入すればよいか迷う人も多いでしょう。クレジットカードには、購入日・引き落とし日の2つの日にちがあります。クレジットカードでの支払いは、まずどちらのタイミングで家計簿に記入するかを決めましょう。1ヵ月の買い物内容を知りたい場合は購入日、1ヵ月の支出を知りたい場合は引き落とし日に記入するのがおすすめです。また、クレジットカード支払い分も食費など費用項目をわけて記録しましょう。費用項目ごとに記入することで現金の支出とあわせて見直しができ、支出の状況を確認しやすくなります。

まとめ

家計簿をつければ、収入に対して支出が多すぎないかなど家計の状況を把握できます。家計簿のつけ方は、基本的にレシートを見ながら費用項目ごとの支出を記入し、月初に決めた予算の範囲に収まっているか・使いすぎた項目はないかの分析を行うだけと、難しい手順はありません。レシートを撮影して記録するなど、手軽にはじめられる家計簿アプリも増えてきています。

ただし記入や分析にはある程度の時間がかかるため、継続するには自分に合う記入方法を選ぶ・費用項目を細かく設定しすぎないなどのコツが要ります。家計簿を活用して家計の分析ができたら、次は節約をして貯蓄額アップを目指しましょう。

家計簿を見てもどの費用項目を節約すべきか分からない場合は、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談するのがおすすめです。自分では気づかなかった、見直しできる支出の洗い出しや節約のアドバイスをしてもらえます。家計簿をつける習慣を身につけ、将来に向けたお金の準備を進めましょう。

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ID:BM–469

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