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NISAで何を買う?ポートフォリオの組み方と迷ったときの相談先【FP監修】

資産運用

NISAの拡充で「何を買えばいい?」がより難しく

2024年から始まった新しいNISA制度。非課税枠の大幅な拡大によって、投資の自由度が一気に広がりました。
すでに「つみたて投資枠」での積立を始めている方も多いかと思いますが、「成長投資枠での追加投資、何を買えばいい?」と悩む場面が増えていませんか?

つみたて投資枠はインデックスファンド中心で構成されており、ある程度選択肢が限られていますが、成長投資枠ではより多様な商品が対象になります。
その分、選択肢が広がり、自分にとって適切な金融商品を選ぶ力が求められるようになってきています。

この記事では、成長投資枠で選ばれている人気の投資信託とその特徴、そして初心者でも実践しやすいポートフォリオの考え方をご紹介します。
また、迷ったときの相談先やリバランスのタイミングについても触れていきます。

監修者
監修者中村 哲規

大学卒業後、ブロードマインド株式会社に入社。ファイナンシャルプランナーとして活動を開始し、これまでに2,000世帯以上のライフプランニングを支援。
現在は同社の経営企画室で新しい金融教育サービス「ブロっこり」の事業責任者を務めるほか、FP養成スクール「Money With」の取締役兼チーフエグゼクティブコーチとしても活躍。大学での金融教育授業では、理論と実務を融合させた指導が好評を博している。

2児の父で、趣味はサッカー観戦とフットサル。

【保有資格】
・MDRT入賞8回 ・TLC(生命保険協会認定FP) ・IFA(証券外務員1種) ・ファイナンシャルプランニング技能士2級

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成長投資枠で人気の商品とその特徴

インデックスファンドの代表格「オルカン」

成長投資枠で最も人気が高いのが、全世界株式型インデックスファンドです。

いわゆる「オールカントリー型(通称オルカン)」と呼ばれるもので、米国、日本、ヨーロッパ、新興国など、世界中の株式市場に分散投資できるのが大きな特徴です。
中でも、米国株の比率が約6割を占めており、分散投資でありながら米国経済の成長も取り込める設計になっています。
「長期的に資産を育てたい」「できるだけ手間なく運用したい」と考えている方に適しており、“ほったらかし投資”との相性が良いことも人気の理由のひとつです。

※「ほったらかし投資」とは、購入後に頻繁な売買やチェックを行わず、長期保有を前提に資産運用を行う方法です。特にNISAのような長期投資制度と好相性です。

ただし、世界経済全体が落ち込んだ場合は基準価額が下がるリスクもあります。為替の影響も受けるため、「これさえあれば安心」というわけではありません。あくまで選択肢の一つとして、他の資産とのバランスを見ながら活用することが大切です。

 

米国株式(S&P500連動型)で成長力を狙う

次に支持を集めているのが、米国株式型のインデックスファンドです。
中でもS&P500連動型ファンドは、Apple、Google、Amazonなど、世界を代表する企業にまとめて投資できる点で注目されています。

米国市場は過去数十年にわたり成長を続けてきましたが、将来もそのトレンドが続くとは限りません。
「米国の成長を信じているなら有力な選択肢」となりますが、一国に偏った投資になる点については「それでも良いと思えるかどうか」を自分自身で確認しておくと安心です。

 

アクティブファンドは“攻めたい人”に

よりリターンを狙いたい方には、アクティブファンドという選択肢もあります。
これは、市場平均を上回る成果を目指して運用されるファンドで、運用者の判断によって投資対象が選定されます。

たとえば「AI」「グリーンエネルギー」「医療技術」など、特定のテーマに強く投資する商品が多く、将来性に魅力を感じる人には人気です。
ただし、信託報酬(手数料)が高めである点や、値動きが大きくなる点には注意が必要です。

 

ポートフォリオの組み方|リスクと目的に応じて配分を考える

投資の第一歩は「目的と期間」を整理すること

追加投資を検討する際に大切なのは、「どんな目的で投資するのか」「どのくらいの期間使わずに運用できるのか」を明確にすることです。

追加投資で大切なこと
  • 近い将来(5年以内)に使う予定の資金→リスクを抑える配分に
  • 長期的な資産形成(20年以上)→リターン重視で攻めの配分も可

現在のつみたて投資枠の内容との重複やバランスの偏りがないかも、追加投資前に確認しておきましょう。

 

①慎重派(守り重視タイプ)

ポートフォリオ例
  • 全世界株式インデックスファンド:70%
  • 先進国債券ファンド:30%

【解説】

リスクをなるべく抑えつつ、コツコツと資産を増やしたい方におすすめの構成です。

全世界株式で幅広く株に投資しながら、値動きが比較的安定している債券でポートフォリオを緩衝材のように守ります。
このような構成は、教育資金や老後資金など、使う時期がある程度決まっている資金を運用したい方にも向いています。

また、定期的な運用チェックに不安がある方でも、比較的安心して続けやすい配分です。

【向いている人】

  • ・投資初心者で、大きな損失を避けたい
  • ・定期的にチェックするのは不安、できれば“ほったらかし”にしたい
  • ・退職金や教育資金など、使い道がある程度見えている資金を運用したい

 

②バランス派(平均的なリスク志向)

ポートフォリオ例
  • 全世界株式インデックスファンド:50%
  • 米国株式インデックスファンド:30%
  • アクティブファンド:20%

【解説】

リスクとリターンのバランスを意識した構成です。

全世界型で安定的に土台をつくり、米国株式で成長力を取り込み、さらにアクティブファンドで攻めの要素も取り入れています。
中長期的に資産を育てたいけれど、上下のブレが大きすぎるのは避けたいという人にぴったりの配分です。
「資産運用を趣味として楽しみつつ、将来への安心も確保したい」という方にもマッチします。 

【向いている人】

  • ・初心者を抜け出して、投資に少し慣れてきた
  • ・リスクを完全に避けるわけではなく、ある程度のリターンも狙いたい
  • ・投資を楽しみながら、資産の成長も実感したい

 

③攻め派(リスク許容度が高い)

【ポートフォリオ例】
  • アクティブファンド:60%
  • 米国株式インデックスファンド:30%
  • NISA外で現金または短期債券:10%

【解説】
高いリターンを目指して積極的に運用したい方向けの構成です。
アクティブファンドの比率を高くしつつ、米国株での成長期待も加えた、攻めのスタイルです。変動リスクは大きいものの、うまくいけば大きなリターンも期待できます。

NISAは基本的に「当面使わない余剰資金」で行うものとされています。
とはいえ、すべてをリスク資産に投入してしまうと、相場の急落時や急な出費に対応できず、長期投資の継続が難しくなる場面も。
そのため、NISAとは別に、相場の変動や臨時の出費に備える“余裕資金”として、現金や短期債券を一定程度持っておくことがおすすめです。
これにより、価格が大きく下がったときにも慌てずに買い増しできるなど、運用の柔軟性と安心感を確保できます。

 

成長投資枠、「枠を埋めなきゃ」と焦っていない?

「せっかく非課税なのだから、なるべく枠いっぱいまで使いたい」という気持ちは自然なものです。
しかし、枠を使い切ることそのものが目的になってしまっては本末転倒です。
資産形成は「自分に合ったリスクとリターンのバランス」で進めることが大切です。
焦って投資することで、結果的に不要なリスクを背負ってしまう可能性もあります。

 

NISAは手段であって、目的ではない

NISAは、あくまで資産形成を支える「ツール」のひとつに過ぎません。
住宅購入、教育費、老後の生活費など、将来のライフプラン全体を見据えながら、預貯金や保険、iDeCoなどの他の制度も上手に組み合わせていきましょう。

 

見直しや迷いが出たときの対応策

市場変動やアクティブファンドはこまめな見直しが必要

特にアクティブファンドや成長株系ファンドは、相場によって大きく値動きがあるため、定期的な運用チェックやリバランスが必須です。
「最近なんだかうまくいってないかも…」と感じたら、立ち止まって見直す良いタイミングかもしれません。

 

IFAFPなど専門家に相談するのもひとつの手

迷ったときや不安を感じたときは、専門家に話を聞いてみるのも有効な選択肢です。

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)やファイナンシャルプランナー(FP)は、特定の金融機関の商品のみを扱うのではなく、さまざまな銘柄や金融商品の中から、その人の状況に合った提案をしてくれる点が強みです。
無料相談を行っているサービスも多く、投資だけでなく、保険・貯金・住宅ローン・教育費といった暮らし全体のお金の悩みにも対応してもらえるのが魅力です。

 

よくある質問(FAQ

Q:人気のあるファンドを買えば失敗しない?

A:人気だけで選ぶのは危険です。自分の目的・リスク許容度に合っているかがもっとも大事です。

Q:アクティブファンドは初心者には向いてない?

A:難易度はやや高めですが、テーマ投資などに魅力を感じるなら選ぶ価値はあります。運用状況を定期的にチェックできる人に向いています。

Q:相談先って有料?

A:無料で相談できる窓口も多くあります。費用が心配な方は、事前に「無料相談対応」のサービスを選ぶと安心です。

 

まとめ|「何を買うか」だけでなく「なぜ買うか」も大切に

NISAの成長投資枠は、選択肢が広いぶん、「自分で選ぶ力」がこれまで以上に求められます。
「人気だから」「とりあえず枠を使い切りたいから」といった理由で商品を選んでしまうと、後々「本当にこれで良かったのかな?」と不安になることも。

大切なのは、自分の目的やライフプランに合った選択をしていくこと。
また、資産形成はNISAだけでは完結しません。
預貯金やiDeCo、保険なども組み合わせて、「将来への安心」を土台から整えていく視点が欠かせません。

「本当にこれで合ってるのかな?」
「自分に合った選び方って、どう考えればいいんだろう?」

そんなときは、専門のファイナンシャルプランナー(FP)に無料で相談できるサービスを活用してみてください。
資産運用だけでなく、保険・貯蓄・教育資金・老後資金など幅広いテーマに対応してもらえるため、ひとりでは気づけなかった視点を得られるかもしれません。

一度立ち止まって、あなたの「なぜそれを買うのか?」を一緒に考えてみませんか?
焦らず、自分に合ったペースで、未来につながる資産設計を始めていきましょう。

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